LINDA HAVENSTEIN 個展 -THROUGH THE LOOKING GLASS- print/film works

【アーティスト】
リンダ・ハーヴェンシュタイン（Linda Havenstein）
1984年ドイツ出身ベルリン在住。ライプチヒ大学を卒業。
作品の主旨は、インターヴェンション、フィルム、そしてインスタレーションなど様々なメディアやアプローチを利用して、彼女の思考が認識できる形へと構築していくことである。リンダ・ハーヴェンシタインにとって、アートスペーステトラの展示は、日本における初の個展とな る。
彼女の作品は、現実において異なったアイデアを繋げる役割を生み出すのだが、文脈的、社会的及び文化的条件にそれらアイデアを並べていきながら談話を引用していく。これまで数々のアートショー、ギャラリーやフェスティヴァルに出品され、ドイツ、イタリア、日本、そしてアメリカと広く紹介されてきた。

【作品】'THROUGH THE LOOKING GLASS' print/film works
コンセプトやメソッド、イメージの中のミニマリズムと美がそれぞれ 関連づけられる展覧会は、彼女の2つの近作『Berlin Buddies』(「körperkosmos」シリーズ)と[ʤɨtaʧɔ’ɾɔɸiː]という、2チャンネル HDヴィデオ・インスタレーションを含むものになる。今回の展覧会は『THROUGH THE LOOKING GLASS』というタイトルによって、二つの世界を分ける、境界線(looking glass = 鏡) そのものをテーマにしている。その境界線で分かれる世界は鏡に映る自分と、その映るリフレクションのように2つ対峙する世界ではあるが、非常に似通った世界でもあり、お互いに通い合う世界でもある。
このタイトルの意味合いは、まさにこのインスタレーションによる観覧者が持っている知覚に対する挑戦なのだ。この両作品において、そこで見えていることは明らかなのだが、しかし何を見ているのか一切クリアに現れないもの。作品達を読み取るいくつかのモードが存在する。
「körperkosmos」シリーズがマクロ・コスモスのレベルにおける人体について語り合う一方、ヴィデオ・インスタレーションが、観る者に誰が主人公で何が実際の筋書きなのかという疑問を投げかけるナレーションとして現れる。

オープニングの日、４月６日はスペシャルゲストとして、高橋英明（mjuc）のライブパフォーマンスが実現。チームラボのインスタレーション作品や去年、東京のCalm&Punk Galleryや福岡のFUCA/IDPWでのサウンドインスタレーション『on the ground -invisible inaudible』でも評価の高いサウンドアーティスト。ベルリンでも活躍する彼が、今回リンダの初の個展を彩る。