Andreas Trobollowitsch 個展 "walkmanpaintings"

10月21日（月）と22日（火）の2日間のみ、ウィーン在住のミュージシャン、サウンド・アーティスト、Andreas Trobollowitsch のドローイング・インスタレーション作品 "walkmanpaintings" を展示します。もちろん日本初公開。ぜひ、ご来場下さい。

23日（水）夜８時からは、Trobollowitsch 氏を迎えてのライブ・イベントもあります！

【作品解説】

「ウォークマンペインティング」はウォークマン、マイクスタンド、ワニ口クリップ、白い紙、そしてファイバーチップの水性サインペンを使用した視覚インスタレーションである。

作品の仕組みと構想は以下の通り。

ワニ口クリップの一方にウォークマンの巻取軸が、もう一方にサインペンが取り付けられ、ウォークマンはマイクスタンドに吊るされている。

スイッチが入ると巻取軸がクリップとそれに装着されたサインペンに連動し、サインペンは床に置かれた紙の上を移動する。一連の動きは紙の上に「偶然のモティーフ」を展開する。

「プレイデッサン」あるいは「フォワードデッサン」とも形容できる記録されたデッサンは、用意された木材と紙が置かれた位置とサインペンの動く速度によって毎回異なった模様を描く。

このインスタレーションの面白さは、融通性のない機械（ウォークマン）から表現的なデッサンが描画されることにある。モティーフはあらかじめ予想できず、記録された規則的な運動の軌跡は跡付けることが出来ない。描画されたデッサンは規則的にも偶然的にも見える。