鈴木淳個展シリーズ 「On the Bed 2025-7 ,etc.」

「On the Bed 2025-7 ,etc.」は、2025年の一年間、毎月展開する二日間の個展のシリーズの七回目となり、「On the Bed 」シリーズの絵画作品と、それ以外の新作絵画作品（ ,etc.）を展示します。
今回の「,etc」は、以前発表した「Yellow Fruit / Strange Fruit」と「One Bombing」シリーズの新作、さらに、新シリーズ「Water Landscape」の小品を展示します。

「Yellow Fruit / Strange Fruit」シリーズについて
黄色い果実、あるいは、奇妙な果実。
「黄色い果実」とは、日本の住宅街の庭や玄関先に見られる柑橘系の樹木の実のことですが、一方で、「Yellow」とは、私たちアジアの多くの人々である「黄色人種」をあらわす言葉でもあります。
「奇妙な果実」とは、ジャズ歌手、ビリー・ホリデイ（1915〜1959）によるアメリカ合衆国での人種差別を告発する歌で、虐殺され、木に吊りさげられた黒人の死体を歌っています。
凡庸な「黄色い果実」の絵画と、世界で起きている差別や虐殺を重ね合わせる試みです。

「One Bombing」シリーズについて
職人によるインテリア（あるいはお土産）の為の風景画の多くは、風光明媚な平和な風景が描かれています。
その平和な風景に加筆された一発の「爆撃」も記号は、平和な世界を一変させる現実の戦争やテロと重なります。