Marcos Fernandes
サンディエゴ在住。日本人とポルトガル人の両親を持ち、10代後半まで日本で過ごす。60年代半ば、ゴールデンカップスや矢作俊彦を生んだ“ハマ”のシーンでドラマーとして音楽活動を始める。渡米後、西海岸を拠点に活動する中で、実験的な即興演奏、他方世界中の民俗音楽、民俗楽器を取り入れながら、「イノベーションやクリエイティビティに富む」パーカション・ミ ュージックの領野を「探検」し続けている。現在は、エレクトロニクスを導入し、楽器がオリジナルに持つ音とその電子化された音を巧みに組織化しながら、美しく、魔術的な演奏を行う。80年代半ば、アート&カルチャー雑誌“Accretions”を創設。その後Accretionsはレコードレーベルとなり、現在まで40以上のタイトルをリリ ースしている。レコーディングとしては、そのAccretionsからの近作に、Mike Pride(per, electronics)とのドラム・デュオ『a mountain is a mammal』(2006)、江崎將史、西川文章も参加したBill Horistとの『Jerks and Creeps』(2007)がある。また、西海岸周辺のミュージシャン、映像作家、総勢13名から成るTrummerflora Collective(トラッマフローラ・コレクティヴ)を主宰し、サンディエゴ現代美術館を中心とし、同市のカフェ、ギャラリー、オルタナティブ・スペース各所で開催される総合的なアート・フェス『Spring Reverb』を、2000年から毎年開催し続けている。tetraには昨年11月に続き2度目の登場となる。 url / myspace
Hans Fjellstad
1968年生まれ。ロサンジェルス在住。即興演奏、作曲を学んだ後、後にDonkeyとなるDamon Holzborn(g, electronics)とのデュオ等で演奏活動を開始。ヴィンテージなアナログシンセサイザーによるその演奏は、Kid606やMatmosなどに代表される西海岸特有のとち狂ったエレクトロニカと、師であるGeorge Lewis(trb)直系の実験的な即興演奏の融合を感じさせる。また、ピアノによる演奏も行い、アルバム『Live In Kobe』では、美しい即興演奏を聞かせている。Marco FernandsのAccretionsを中心に、ソロとして5枚、Donkeyとして6枚のアルバムを発表しており、その他にもドイツの即興ベースの大御所Peter Kowaldや大阪のHaco(a.k.a. After Dinner、Hoahio、View Maters)との録音がある。音楽家としての顔の他、映像作家としても注目すべき活動を行っており、2004年に発表されたシンセサイザーの生みの親であるRobert Moogのドキュメンタリー『Moog』は各方面で話題を呼び、この年いくつかの賞を受賞した。その他の作品としては、メキシコ、ティファナのアンダーグラウンドなエレクトロニカ・シーンを追った『Frontier Life』(2002)、90年代半ばの開いた口が塞がらないほど、凄惨を極めた北欧のブラック・メタルについてのドキュメンタリー『Lords of Chaos』(制作中)がある。 url / myspace
吉村光弘
マイクロフォンとヘッドフォン・スピーカーとの間に引き起こされる、アコースティック・フィードバック音を使用する。出力装置そのものとなる、ヘッドフォン・スピーカー自体を「(半)操作」することによって、音に「干渉」し、音を「観察」する。また、ライブイベント"(h)ear ring"を継続的に主催し、先鋭的な音楽家の紹介を続ける他、杉本拓、角田俊也と共に音と言葉をめぐる批評誌/フリーペーパー「三太」を編集、発行ている。昨年、自主レーベル"(h)ear rings"から発表されたソロアルバム「And so on」はWIRE誌において紹介され、続く同レーベル第2弾として杉本拓とのデュオ「not
BGM and so on」を発表した。http://www16.ocn.ne.jp/~hearring/
山内 桂
90年代中頃、西野流と呼ばれる呼吸法を学ぶと、「音そのものの響き」を強調した独自奏法の探求へとコペルニクス的転換を遂げ、注目される。2004年、初のソロアルバム『Salmo Sax』を発表。折からの新しい即興演奏の動向の渦中で『Salmo Sax』は英国の先鋭的音楽雑誌WIREで高い評価を受ける。昨年には、2枚目となるソロ『Patiruma〜波照間』を発表した。その他の録音作品には、ミッシェル・ドネダとのデュオ・アルバム『ラ・ドラーシュ白雨』(IMJ、2006)や山口情報芸術センターにおけるギュンター・ミュラー、ノルベルト・メス ラングらとのライブを収めた「Signal To Noise(vol.2&4)」(For4Ears, 2007)がある。大分を拠点に活動しながら、欧米においても精力的にライブを展開している。http://salmosax.com/
『派手なパワーリフから、まるでチャイムのようなオリエンタルな音色まで、ホリストの武器からは多くのサウンドが引き出され、お気にめすときには鋭角的なエレクトロニックノイズでさえも生まれる。ようするに、彼の腕の内にはバベルの塔が秘められているのだ。』
Dan Rose / One Final Note(オンラインマガジン)
(翻訳者注:旧約聖書のバベルの塔の伝説では、人間が天にも届くような高い塔を築き始めたのを神が見、そのおごりをいかり、人々の言葉を混乱させることによって建設を中止させた。)
『ソロのホリストは、ラディカルなエクステンデッドギターテクニックにより、切り立ったサウンドのエッセイ集を作りだす。エレクトロニックなカットアウトや圧倒的な弓のようなパッセージのある「シザース」のような作品は、大きなアンサンブルのようなインパクトがある。ほかでは、雄大かつジェントルなうねり、ウェスタンのスライドギターを思わせる落ち着いたレポウズやミニマリズムの打奏的ギターサウンドもある。』
Nick Southgate / The Wire
自らプロデュースするコンサート・シリーズ「ピアノと実験」が開催決定。
今回の「ピアノと実験」は2部構成でお届けする。1部ではその場で声や言葉、リズムやメロディーを重ね、曲を作り上げていく過程を発表。2部ではシンプルなピアノと歌、ループさせたヴォイスパーカッションでの演奏。 数々の前衛音楽、クリエイティブな個展などを繰り広げる須崎町のart space tetraにてココエのメロディアスでダウンテンポな楽曲と海に広がるような深い声が新しい響きでこだまする。
Maher Shalal Hash Baz(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)
70年代から日本のアンダーグラウンド・シーンで活躍する工藤冬里が率いるバンド。ギターの弾き語りから、ブラスをフューチャーした大アンサンブルまで時と場所により形を変え、演奏も様々な人々が参加する。シンプルで美しいメロディーの楽曲と今にも破綻しそうな演奏の絶妙なバランスが特徴的で、海外のプレスからは「Master of Mistake」の称号(?)を得ている。Mayo Thompson(Red Crayora)、Pastelsらも熱狂的なファンであることを公言し、Jad Fair(Half Japanese)はアメリカでのMaherのライブを最前列のかぶりつきで楽しんだと伝えられている。そのPastelsのレーベル、Geographicから発表した『From A Summer To Another Summer (An Egypt To Another Egypt) 』(2000)、『Blues Du Jour (今日のブルース)』(2003)の2つのアルバムで広く海外にも知られ、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどでもツアーを行っている。今年1月には待望のニューアルバム『L'Autre Cap(他の岬)』を米のKレコードから発表した。
西川 文章
1975年生まれ。ギター演奏家。エンジニア。国内外に共演者多数。現在参加グループに、ブラジル、かきつばた、ホアン海、SUPERNATURAL HOT RUG AND NOT USED (with Tim Olive)、tokA、アキビンオオケストラ等。 http://gule.pupui.jp/
自転車だけを使った世にも珍しい即興演奏集団Portland Bike Ensembleがアメリカより来福。最近先発隊が西通り周辺をお騒がせしております。ガラガラ、キーキー、そして息を呑むほど美しいその演奏。当日はご来場いただいた方々の自転車を使用するそうです。ポートランド時代はメンバーで、現在福岡に在住する小説家、ヴォイスパフォーマーDavid Moscovitchも登場。